ごあいさつ


行動医学の最前線 〜実践・教育・研究〜

 この度、第20回日本行動医学会を京都大学で担当させて頂くことになりました。 行動医学は、ご存知のように「健康と疾病に関する心理・行動科学的および医学生物学的知見と技術を集積統合し、 これらの知識と技術を病因の解明と疾病の予防、診断、治療およびリハビリテーションに応用して行くことを目的とする学際的学術」 (国際行動医学会憲章、1990)です。本学会は国際行動医学会(International Society of Behavioral Medicine: ISBM) の日本支部として1992年に発足し、行動医学の発展に着実な貢献を積み重ねてきました。
 本年度は「行動医学の最前線~実践・教育・研究~」をテーマとして、ISBMのJoost Dekker理事長の基調講演、 米国UCSFの Mitchell D. Feldman教授による特別講演をはじめ、3つの教育講演、2つのシンポジウム、特別企画、 そして一般演題と気鋭の研究者・実践家による密度の濃いプログラムを予定しております。

 行動医学の到達点とこれからの可能性の一端に触れて頂くことができれば幸甚です。
 春の京都で、皆さまをお待ちしています。



第20回 日本行動医学会学術総会 会長 中山 健夫
京都大学大学院医学研究科社会健康医学系専攻健康情報学分野 教授